「第1コーナー、3番の選手ががぶっています!」
「直線でドドドが出て伸びを欠きましたねー!」
「最終コーナー、外からまくり差し一閃!!」
はじめてオートレース場に行ったり、ネットのライブ中継を見たとき、実況アナウンサーが発する謎の呪文のような言葉に「???」となった経験はありませんか?
はじめまして!昔は「ドドドって、太鼓の音か何か?」と本気で勘違いしていた、50代リターンライダーのトライドです。
競馬や競艇にも専門用語はありますが、オートレースの用語は「バイクのメカニカルな症状」と「独特のライディングテクニック」に直結しているため、非常に特殊でマニアックです。
しかし、これらの言葉の意味を理解した瞬間、ただのバイクがグルグル回っているだけのレースが、「選手の苦悩と高度な駆け引きが見える、超リアルなドキュメンタリー」へと劇的に変わります!
この記事では、オートレースの実況や選手のインタビューで頻繁に飛び交う必須の専門用語を、「マシンの症状」「抜き技(戦法)」「路面コンディション」の3つのジャンルに分けて、どこよりもわかりやすく徹底解説します。
✅ 恐怖の不正振動「ドドド」と「がぶる」の違いとは?
✅ 超絶テクニック「まくり差し」のメカニズム
✅ 予想の鍵を握る「ブチ走路」と「もっていき」の真実
✅ 選手の調子がわかる「乗れている」の本当の意味
この辞典を読み終える頃には、あなたも実況アナウンサーと同じ視点でレースを語れる「オートレース通」になっているはずです。さあ、一緒に用語の沼へ飛び込みましょう!
1. 【マシンの症状編】選手を苦しめる謎の挙動たち
まずは、レース前のコメントや実況で一番よく耳にする「マシンの状態(トラブル)」を表す用語です。これを知っているだけで、予想の精度が格段に上がります。
😱 ドドド(どどど)
オートレース界で最も恐れられている言葉です。タイヤの変形やフレームの歪み、サスペンションのセッティング不良などが原因で、直線やコーナーでバイクが激しく上下左右に振動(跳ねる)現象です。
「ドドドが出た」と選手がコメントした場合は、まともにスロットルを開けられない(スピードが出せない)状態なので、いくら強い選手でも予想からは「消し(買わない)」がセオリーになります。
🌀 がぶる・がぶられる
ドドドと似ていますが、「がぶる」は主にコーナーリング中の症状を指します。サスのセッティングが合っていない時や、選手が無理な突っ込みをした時に起こります。「がぶられる」と表現される場合は、さらに症状が重く、ハンドルが激しく振られて落車寸前のコントロール不能な状態を意味します。実況で「あーっと、がぶっている!」と聞こえたら、その選手は大きく減速しています。
🚀 もっていき
エンジンのトルク感や、タイヤのグリップ力が最高の状態にあることを指す「ポジティブな言葉」です。
選手がインタビューで「今日はスタートのもっていきが良いですね」と発言したら、エンジンの仕上がりが抜群の証拠。予想の「本命(◎)」にする大チャンスです。
✨ 乗れている
マシンの性能だけでなく、選手のバイオリズムやメンタル、ライディングフォームがすべて噛み合っている時に使われます。実況が「今日の〇〇選手は乗れてますね!」と言ったら、多少不利な展開になっても逆転できる底力を持っている状態です。
2. 【戦法・抜き技編】火花を散らす男たちの高度なテクニック
ブレーキがないオートレースにおいて、前のバイクを追い抜く(さばく)のは至難の業です。実況が最も熱くなる「抜き技」の用語を解説します。
💨 まくり・まくる
トライドオートレースの華です。
インコースを走る選手よりも外側を大回りするため、物理的に長い距離を走ることになります。それでも追い抜けるということは、エンジンスピードに圧倒的な差がある証拠です。S級のトップレーサーが後方からごぼう抜きする時は、ほとんどがこの「大外まくり」です。
⚔️ 突っ込み
ブレーキがないため、突っ込みすぎると外側に膨らんでしまい、逆に抜き返されてしまいます。「突っ込みが鋭い」選手は、ギリギリの恐怖に打ち勝つ強靭なメンタルと、正確なマシンコントロール技術を持っています。
🌪️ まくり差し(まくりさし)
これが綺麗に決まった時は、観客席から大きなどよめきが起きます。相手の動きを完全に読み切り、一瞬の隙を突く高度な技術が必要なため、この技が得意な選手は「職人」と呼ばれます。
🤏 ちょい差し
「最後の最後でちょい差し決まったー!」と実況が叫ぶ瞬間は、車券を握りしめているファンにとって天国と地獄の分かれ道です。最後まで諦めないエンジンの「伸び」がある選手が決めることが多いです。
🛡️ さばく(捌く)
「さばきが上手い」選手は、ハンデ戦で一番後ろからスタートしても、前の選手たちを次々と料理(追い抜く)して上位に食い込んできます。
🧱 イン抑え
後続車に抜かれる隙を与えませんが、自分自身もスピードに乗れないため、タイムは遅くなります。「前の選手がイン抑えで壁になっている」という展開は、オートレースの予想を難しくする最大の要因です。
3. 【路面コンディション編】予想を180度変える「走路」の言葉


オートレースは、天候によってマシンの適性が全く変わります。この路面用語を知らないと、車券は絶対に当たりません。
☀️ 良走路(りょうそうろ) / 乾走路
タイヤがしっかりとグリップするため、スピードが出やすく「実力通りの決着(強い選手が勝つ)」になりやすい状態です。
☔ 湿走路(しつそうろ)
スピードを出すと滑って転倒するため、外側からの「まくり」が極端に決まりにくくなります。インコースを丁寧に走る技術が求められ、「雨巧者(あめごうしゃ)」と呼ばれる、雨の日だけ異常に強い伏兵選手が大穴を開けるチャンス路面です。
🌗 ブチ走路(斑走路)
選手によって「乾いているところを走るか」「濡れているところを避けるか」のコース取りがバラバラになるため、セオリーが一切通用しなくなります。プロでも予想が困難な、最もカオス(波乱)になりやすいコンディションです。
4. 【その他】知っておくと通ぶれる!運営・設備用語
🚩 フライング(F)と出遅れ
オートレースのスタートは0.01秒を争うシビアなものです。フライングをすると再発走となり、選手には厳しいペナルティ(勝ち上がり権利の剥奪など)が科せられます。
💥 他落(たらく)
「自分が悪いわけじゃないのに…」と同情したくなりますが、これもレースの厳しい現実です。車券を買っているファンにとっても悲痛な瞬間です。
🏠 LG(ロッカーグラウンド)
例えば「鈴木圭一郎選手は浜松LG」といった使い方をします。選手たちはレース開催中、「ロッカー」と呼ばれるピット(整備室)で寝食を共にし、エンジンの整備に明け暮れます。
5. 【FAQ】初心者が疑問に思うオートレースの用語Q&A
オートレースの専門用語に関するFAQ
Q1. 実況で「あたま(頭)」や「ひも(紐)」と言っていますが、どういう意味ですか?
「今日のレースは鈴木選手の“あたま”で堅い(1着は間違いない)」「2着の“ひも”探しが難しいな」といった使い方をします。競馬や競艇など他の公営ギャンブルでも共通して使われる用語です。
Q2. 「オープン戦」と「ハンデ戦」の違いは何ですか?
「オープン戦」は、SGレースの準決勝など、実力が拮抗している選手たちが全員「0m」の同じスタートラインから一斉に発走するレースです。一方、「ハンデ戦」は、強い選手が10m、20m…と後ろからスタートし、実力差を埋めるオートレースの基本スタイルです。
Q3. 「試走タイム」と「上がりタイム」の違いは?
試走タイムは、レース直前に行われる1周だけの全力走行のタイムで、予想の最重要データです。「上がりタイム(競走タイム)」は、実際のレース全体(6周)のタイムを100mあたりの平均に換算した数字です。競り合いがあるため、試走タイムよりも上がりタイムの方が数秒遅くなるのが普通です。
6. まとめ:言葉の意味がわかれば、レースの景色が変わる!


オートレースの専門用語、いくつ知っていましたか?
✅ 本日のまとめ
- ドドド・がぶる・もっていき等の「マシンの状態」を知れば予想が当たる!
- まくり差し・ちょい差し等の「抜き技」を知れば実況で熱狂できる!
- 湿走路・ブチ走路などの「路面コンディション」が波乱のサイン!
ただ「何番のバイクが勝った」という結果だけを見るのではなく、
「あぁ、今のコーナーで少しがぶったから、外からまくられてしまったか!」と、選手の苦労や駆け引きに感情移入できるようになれば、あなたはもう立派なオートレース中毒(ファン)です。
今度レース中継を見る時は、ぜひ実況アナウンサーの言葉に耳を傾けてみてください。これまでとは全く違う、立体的でドラマチックなオートレースの世界が見えてきますよ!🏁










